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アイドルに余命が下された日

2016年8月14日、今日、ジャニーズ事務所の一時代を築いたアイドル5人に余命が下された。残りのアイドル生命は、たった4ヶ月。最期の日は、2016年12月31日。この日をもって、彼ら5人は死んでしまう。今年、デビュー25周年を迎え、全力で月日をトップアイドルとして駆け抜けてきた彼ら。その彼らを2016年最期の日に、看取らなくてはならない。

トップアイドルとして、駆け抜けた25年間はアイドル史に輝かしい功績を残した。テレビをつければ、誰かが映っている。顔や名前を知らない人はいない国民的大スターだ。

そんな彼らが、一体どこで何を間違ったのだろう。彼らが何をしたのだというのか。

思えばこの問題は、2016年の年明けと共に日刊スポーツが分裂騒動を報じ、このアイドル5人を支えていた敏腕女マネージャーが事務所を辞めたことにより本格化したような気がする。年明けの報道は、ガセネタだと騒げる元気があった。しかし、今はもうない。もう腹をくくるしかないからだ。決まったことには逆らえない、これがこの世の中だ。

  グループ存続に向けて何度も面談や話し合いを進めてきたが、メンバー間の潜在的な溝は深かった。今月に入り、事務所からは「前向きな状況が整うまでグループ活動をしばらく休む」という休業を提案したが、メンバー数名から「休むより解散したい」との希望が出た。「全員一致の意見ではないものの解散したいと考えるメンバーがいる状況でのグループ活動は難しいと判断し、本日のご報告になりました」

 「休むより解散したい」この言葉の真の意味ってなんだろう。SMAPとして歩みを止めるならここで区切りをつけた方が良いってことなんだろうか。解釈は人それぞれだけど、この文章に疑問を覚えた人は多いはずだ。

中居正広コメント

「ファンの皆様、関係各位の皆様、我々SMAPが解散する事をご報告させて頂きます。ご迷惑をお掛けしました。ご心配をお掛けしました。お世話にもなりました。このような結果に至った事をお許しください。申し訳…ありませんでした…」

木村拓哉コメント

「この度の『グループ解散』に関して、正直なところ本当に無念です。でも、25周年のライブもグループ活動も5人揃わなければ何も出来ないので、呑み込むしかないのが現状です。沢山の気持ちで支えて下さったファンの方々、スタッフの皆さんを無視して『解散』と言う本当に情け無い結果になってしまいました。今は言葉が上手く見つかりません」

草彅剛コメント

「この度僕たちSMAPは解散する道を選びました。いつも応援してくれたファンの皆様、支えてくれた関係者の皆様、グループ結成から28年間本当にありがとうございました。今後も精進して参りますので引き続き、温かく見守って頂けると嬉しく思います」

香取慎吾コメント

「ファンの皆様、そしてスタッフ関係者の皆様。僕らSMAPは解散いたします。応援して下さった沢山の方々に心より感謝申し上げます。そして突然のお知らせとなりましたこと、深くお詫び申し上げます」

稲垣吾郎コメント

「ファンの皆様、スタッフ関係者の皆様、この度はご心配ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ございません。今の状況で五人での活動は難しいと思い、辛い決断ではありますが『解散』という形を取らせて頂く事になりました。どうか僕達の意思をご理解頂けたらと思います。28年間本当にありがとうございました」

5人が本音なのか、建前なのか、綴った文章から思いを汲み取ろうとしたけれど涙で先が読めなかった。一時代を築いた彼らがこんな風に幕を閉じてしまうなんて、誰も想像しなかった。上手く言葉が見つからないのが今の心情には相応しいのかもしれない。

でも、これが何年か後、何事もなかったかのように、永遠のスターの輝かしいアイドル史として「ああ、そんなこともあったね」なんて簡単に終わらせてしまわれ、そうやって人々の記憶から忘れ去られていくのであろう。

数多くの人がいなくなる世界、天と地がひっくり返ってもそんなことは起きないだろうと思っていた。しかし、トップアイドルとして輝きを放っていた彼らも最期の日を境に死んでしまう。やっぱり会いたい人には、会いたいと思った時に会っておくべきだ。永遠なんてきっとないだろう。今、この瞬間もそこにいてくれるその奇跡に感謝して応援することが、アイドルを応援するスタンスとしては正しいのかもしれない。

なんにせよ、彼らがアイドルとして輝く、2016年最期の日までトップアイドルとして幕が閉じれるように、祈るしかない。そして、その日を迎えた時、感謝の気持ちを持ってSMAPを看取れるように。その時まで、悪足搔きを続けたいと思った。SMAPよ、永遠なれ。